以下は、2025年1月15-17日に九州大学大学院で行う予定の集中講義の資料としてまとめています。一種のメモなので、当日まで、随時修正・更新します。
はじめに
このポストでは、系統解析やゲノム・トランスクリプトーム解析に使用するソフトウェアツールのインストールについて、それぞれのソフトウェアのインストールサイトと、インストールの際の注意点についてまとめました。基本的にWindows 11またはMac OSの使用を前提にしています。ここではGUIでインストールするものに絞って記述します。Linuxのターミナルからconda installするプログラムについては、使用のさいに別途解説します。
1. 一般的に使用するソフト
2. 分子系統解析
(1) MEGA 11
言わずと知れた有名な系統解析パッケージです。進化分野以外の研究者が系統樹を書くときは、まずMEGA11を使うのではないでしょうか? WindowsとMacどちらでも使えますが、やはりWindowsの方が安定しているような気がします。無料で使用できます。配列のアラインメントエディタや、系統樹のエディタも付いています(MEGA 11では系統樹エディタがかなり良くなりました。FigTreeが苦手な人はこちらが良いかも)。
(2) SeaView
https://doua.prabi.fr/software/seaview
塩基配列のアラインメントエディターで、使いやすいと思います。アラインメントレベルでアミノ酸への翻訳、アラインメントの修正、簡単な系統樹作成が可能です。また、配列ファイル形式の変換にも対応しています。Windows, Macどちらも対応しています。ブラウザによっては、リンクがセキュリティでブロックされることがありますが、大丈夫のようです。